代アニのイラスト科の評判 なぜ絵が上手いだけでは就職できないの?

代々木アニメーション学院

代々木アニメーション学院(以下、代アニ)のイラスト科は、イラストレーターやグラフィッカーといったクリエイターを育てる学科です。

イラスト業界で仕事をしていくためには必要なスキルが多く、ただ絵が上手いだけではやっていけないため、代アニのイラスト科で基礎から学ぼうと考える人は多いのです。

ただ、「代アニのイラスト科に行っても意味がない」といったネガティブな意見や、悪い評判などをネット上で見かけることがあります。

その原因の多くは、イラスト業界の実態を知らないで入学してきた生徒の多くが途中で挫折してしまうからです。

 

代アニのイラスト科に入学して来る人は、ある程度「絵に自信がある」人が多いのですが、イラストがどんなに上手くても、卒業後も必ず良い仕事に直結していくわけではありません。

イラストレーターとして仕事がしていけるかどうかは、業界で求められているニーズを把握できているかどうかで決まります。

代アニのイラスト科は、評判の良し悪しよりこの点のノウハウを絵の上達よりも重視しているかどうかが何より問われます。

 

そこでこの記事では、代アニのイラスト科で学ぶカリキュラムを中心に、イラスト業界が求める人材に即したものになっているかどうか解説していきます。

これを検証していくことで、代アニイラスト科の評判の真偽が明らかにされていくはずです。

 

 

いりうわ
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イラスト科は代アニの10校舎全てに設置されている学科です(2021年10月現在)。

 

※イラスト科については入学案内「クリエイター学部 イラスト科」のページでも詳しく解説されています。

代々木アニメーション学院

代アニのイラスト科の評判 なぜ絵が上手いだけでは就職できないの?

いりうわ
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まずは、イラスト科のカリキュラムを学んでいくことによって、本当にイラスト業界が必要としているイラストレーターになれるのか、しっかり吟味してみなければなりません。

イラスト業界が求めている人材

イラスト業界全体で言えば、実に5年以上前から「イラストレーターの手は足りていない」とよく言われてきました。

それは、SNSの浸透とともに、魅力的なキャラクターが必要不可欠なソーシャルゲームをはじめとする新しいゲームが次々と生まれてきたからです。

一方、イラストの仕事を希望する新卒の方も、特にゲーム業界における2DCGグラフィッカーになりたいと言う方は非常に多いのです。

ところが、この一見マッチしているように思える求人の需要と供給が上手く機能していない現実があります。

その原因は、多忙で人手が足りず、新卒をじっくり育てる余裕のないゲーム会社の多くは、どうしても即戦力になりそうな中途や経験豊富なフリーのイラストレーターを使う傾向が強いからです。

イラスト業界が求める新卒

だからと言って、新卒だと全く採用されていないというわけではありません。

狭き門ではありますが、基礎的な部分がしっかりしており「自社で仕事をしていくうちに使えるようになるな」と判断されれば、採用したいと考えている企業はたくさんいます。

従って、企業は新卒の何を見て採用の判断を下しているのかが重要なのです。

以下、代アニイラスト科のカリキュラムが、果たしてそれを踏まえたものになっているかを見ていきます。

代アニのイラスト科カリキュラム

<代アニ イラスト科のカリキュラムと年間イベント>

<1年次>

  • キャラクターデザイン学・・・骨格・筋肉など人物を立体的に描く為の基礎知識を習得
  • パース・世界観・・・背景作画に必要なパースの基礎知識を習得
  • ソフトスキル・・・ソフトウェアの使用方法、PCの基本やデータの扱い方など
  • 人体デッサン・・・人体の描き方やパースのとらえ方など
  • ポートフォリオ制作・・・業界就職に不可欠な「ポートフォリオ」を制作
  • イラストコンテスト・・・全校イラスト科対抗のコンテストを実施

 

<2年次>

  • ゲーム世界観設定・・・オリジナルゲームの世界観を想定したキャラクター背景イラスト
  • 背景差分・・・昼・夕・夜や季節による背景差分のテクニック
  • Photoshopイラスト・・・デザイン業界必須のプロ仕様ソフト「Photoshop」の操作方法
  • デザインシミュレーション・・・実際に学院へ寄せられたクライアントからの依頼を想定
  • 就職対策・・・ゲーム・イラスト企業の採用担当者による説明会を実施
  • 卒業グループ制作・・・開発現場において最も重要な協業する力を養う授業

 

<年間イベント>

  • 学院祭・・・学生作品の展示やイラスト体験コーナーなど
  • 成果発表会・・・学院生活で学んだ技術や作品を展示発表するイベント

参考元:代々木アニメーション学院公式HP

キャラクターデザイン学

イラストを描くことが好きな人は、物や背景よりもまずは人物を描きます。

キャラクターを描くことが好きで得意であるからこそ、その道の仕事を志したわけですので、キャラクターデザイン学はカリキュラムの中で最も簡単で親しみやすいのかもしれません。

ただし、逆に言えば、誰でもできるはずの基礎知識を最初に学んでいることで「教えてもらわなくてもいい」「無駄だ」と思ってしまう人もいるようです。

パース・世界観とゲーム世界観設定

率直に言えば、背景美術専門としての採用は少なく、応募希望しているイラストレーターの方もほとんどいないのが実情です。

背景の絵が欲しい時は、企業は外注に出し、フリーや業務委託のイラストレーターがこれを請け負うという形になることが多いようです。

だからと言って、おざなりにしていいわけではない背景美術ですが、新卒の武器になるのかという観点から考えると、2年間かけて組むカリキュラムなのか多少疑問が残ります。

ソフトスキルとPhotoshopイラスト

ゲーム業界の2DCGグラフィッカーと比べると、出版業界のイラストレーターの求人数は、現在かなり少なくなっています。

どちらも併用しているクリエイターが多いことから、例えばマンガの挿絵を描くだけといった仕事の依頼は年々減っているようです。

このことからも主流は2DCGグラフィッカーの時代であると言え、もはやPhotoshopIllustratorといったツールやソフトスキルは持っていて当たり前とみられます。

カリキュラムにはありますが、あくまで基礎知識という位置付けで認識しておかないと、企業も採用の判断材料としては見てくれません。

人体デッサンとポートフォリオ制作

企業が新卒を採用する時に最も参考としているのはポートフォリオです。

厳密に言うと、ポートフォリオの中のデッサンに注視しており、きちんとパースを意識した質感のある絵が描けているかどうかを見ていると言われます。

イラストレーターとして採用されるために最も重要であるポートフォリオについては、カリキュラムにもしっかり組み込まれているようです。

イラストコンテスト

デザインしたキャラクターの順位を、代アニ全校のイラスト科生徒で競うというものです。

企業が新卒のグラフィッカーを採用したい場合、自社から発注するよりも、まずはコンテスト形式を取って新卒の方に応募してもらい、優秀な人材を選ぶことがあります。

就職面から考えると、コンテスト慣れしておくことは非常に効果的です。

背景差分

ポートフォリオに次いで企業が注視しているのは描き分けであると言われます。

例えば、「若い男女を描け」と言われると、大抵の人が上手なキャラクターをすぐに描くことができるのですが、「中年男性」をさらに5人以上描けと言われると、途端に手が止まってしまいます。

つまり、色々なバリエーションで絵が描けるかということが大事になってきます。

カリキュラムでは「背景差分」によって時間や季節の違いを表現することは学べるようですが、差分ではなく描き分けとして、キャラクターの詳細な描き分けテクニックまで身に着けるには少し物足りない印象があります。

就職対策と卒業グループ制作

カリキュラムの中でもっとも就職対策に直結する授業ですが、企業の採用担当者が求める人物像はその時々で異なるため「自分が望む仕事」であるか「在宅可能か出社が必要か」など詳細に把握しておく必要があります。

企業によっては「イラストレーターとして採用はするが、実はアートディレクターを任せたい」「在宅可だが、案件によっては出社してほしい」といった本音は昔から非常によく聞かれます。

 

代アニのイラスト科カリキュラムの実態

代アニのイラスト科カリキュラムを学ぶことによって、イラストレーターとして仕事をしていくことができるか、結論を端的に述べるなら、それはポートフォリオが全てだということになります。

カリキュラム全体を見てみると、イラストレーターとしてのスキルアップは図れますが、どれも卒業後の就職に直結するものではありません。

やはり、絵が上手いだけではダメだと言う結論に至るのです。

自分が希望する企業が求めている人材が何かを的確に把握し、そこに適したポートフォリオが作成できるようになることが、イラスト科で学ぶ目的であり唯一の道でしょう。

 

まとめ

  • 代アニのイラスト科にはネガティブな意見や悪い評判もある
  • ひとつはイラスト業界を知らずに入学して挫折してしまう人が多いのが原因
  • イラスト科のカリキュラムはスキルアップこそ図れるが必ずしも就職に直結したものではない
  • 最適なポートフォリオを作成できるようになることがイラスト科で学ぶ目的であり唯一の道

※業界で活躍するイラスト科卒業生や、就職・所属実績について詳しくは「入学案内」のイラスト科に掲載されています。

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