代アニのマンガ科の評判 大学のマンガ学科では漫画家にはなれない?

代々木アニメーション学院

マンガ科は、現在の代々木アニメーション学院(以下、代アニ)の基盤となる東京校が、1978年に開講された当時、最初に設立された歴史ある学科です。

約40年ある歴史の中で多くの漫画家を輩出してきたことは間違いありませんが、代アニのマンガ科の評判を率直に言えば良し悪しの判断を付けにくいというのが正直なところです。

これに関しては理由があります。

漫画家を目指すのであれば、まずは雑誌やWEB媒体の賞に投稿をして実力が認められれば出版社と契約に至る、というのが一般的な道筋です。

したがって、マンガ科は新卒採用を目指すような学科ではなく、例えば声優タレント科のように定期的にオーディションの機会が与えられるものでもありません。

それはどの学校も同じで「最低限これをこなせば漫画家になれる」と言った基準がないため、評判や口コミが生じる以前に、マンガを教える学校の甲乙がつけ難いのです。

 

現在、代アニ以外にもマンガ科を設けている専門校は多く、大学にもマンガ学科を設けているところがあります。

それでは、漫画家になりたい人は、専門校と大学のどちらで学ぶべきなのでしょうか。

それを判断するために、この記事では代アニのマンガ科と大学のマンガ学科の違いを明らかにしていきます。

 

 

いりうわ
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マンガ科は代アニの10校舎全てに設置されている学科です(2021年10月現在)。

※マンガ科については入学案内「クリエイター学部 マンガ科」のページでも詳しく解説されています。

代々木アニメーション学院

代アニのマンガ科の評判 大学のマンガ学科では漫画家にはなれない?

いりうわ
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あくまで個人的感想ですが「漫画家以外は考えられない」という覚悟の持ち主は、大学のマンガ科よりも代アニのような専門校を選択する傾向が強いように感じます。

その理由は、大学には専門校では考えにくい以下のような2つの大きな特徴があるからです。
  1. 大学は漫画家養成に特化した教育ではない
  2. 大学はマンガをあくまで学問として位置付ける

大学は漫画家養成に特化した教育ではない

まず最初に理解しておかなければならないことは、どの学校に通ってもマンガを描く技術は身に着けることは可能だということです。

つまり、大学であろうと代アニであろうとマンガの描き方を教わりたいだけならどの学校でも大差ないという話です。

従って、学校に通う目的がマンガを描けるようになるためなのか、漫画家になるためなのかをはっきりさせておかなくてはなりません。

この点で言えば、大学はマンガの描き方は学べるかもしれませんが、ここでの知識が漫画家になる夢に直結するかどうかは疑問が残ります。

一般教養科目と専門科目

大学は卒業すれば学位を授与されますので、そのために履修しなければならない教育課程が決められています。

マンガ科の専門科目はマンガに関係あるものですが、それとは別にマンガとは直接関係のない、例えば「語学」などの一般教養科目も履修が義務付けられていることがほとんどなのです。

初めから漫画家のみを目指す者にとっては、関係ない学問は時間のロスと感じてしまうかもしれません。

漫画家を育てる意思は比較的希薄

名前こそ「マンガ学科」であっても、その実、漫画家になるための実力を養うことが目的ではない大学もあります。

例えば、入学案内などでマンガ学科の「目指せる職業」欄を見てみると、編集者や画家といった漫画家とはやや離れた職業が書かれていることがよくあります。

つまり、大学のマンガ学科の立場としては、必ずしも漫画家を育てることが第一目標ではなく、卒業後は編集者など様々な就職の道を模索できるよう柔軟な教育を行っているのが実態なのです。

いりうわ
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ちなみに、代アニのマンガ科の「目指せる職業」には大学のマンガ学科にあるような「編集者」「絵本作家」「画家」といった漫画家とはおよそかけ離れている職業は挙げられていません。

大学はマンガをあくまで学問として位置付けている

漫画家になるために必要な賞の取り方や、描く技術といった実践的な講義を行っている大学が果たしてどれだけあるでしょうか。

講師や大学の方針によっても左右される部分ではありますが、基本的に大学のマンガ学科はマンガをあくまで研究すべき学問として位置付けています。

そこには、マンガ史や芸術学といった漫画家になるための実践的な知識や技術とはやや異なった講義も含まれるのです。

マンガ学とは、図画と文字の組み合わせにより、ストーリーやキャラクター性やメッセージ性をつくられた作品、 もしくは関連する表現媒体などについて研究する学問。

大学におけるマンガ学科の代表的な講義では、マンガ史、マンガ表現法、マンガ分類法、マンガ保存学、マンガ実践理論・実技、 マンガ評論、マンガ翻訳、マンガ発想・構成法、マンガ読解、表現観察、雑誌編集、文体模写、マンガ研究などがある。

引用元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

代アニのマンガ科の強み

一方、漫画家としてデビューすることを第一の就学目標としている専門校である代アニには、漫画家デビューのための大きな助けとなる2つの強みが存在します。
  • 株式会社ヒーローズとの連携
  • 出版社審査会の開催

株式会社ヒーローズとの連携

株式会社ヒーローズは、webコミック配信サイト『コミプレ』を運営している会社です。

今は事実上の休刊となっている「月刊ヒーローズ」は、この『コミプレ』というweb媒体に移行した結果であり、マンガのwebコンテンツ化という業界の波をいち早く読んでいた出版社と言えます。

ヒーローズ編集部は、代アニのマンガ科カリキュラムを監修、バックアップしており、授業の一部も担当し、全国の代アニ10校を定期的に訪問しています(2019年~)。

そして、何より大きいのは代アニの在学生だけが申し込める新人マンガ賞が設けられていることです。

在学中に受賞、連載開始が決まり漫画家デビューと言う最短の道が現実にあるのです。

いりうわ
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ちなみに、月刊ヒーローズは創刊当初、AKB48とコラボしていたことでも有名です。

出版社審査会の開催

出版社審査会は、各出版社から現役編集者が代アニを訪れ、代アニ生の作品をプロの視点から審査し、アドバイスしてくれるというものです。

ここで才能を見出され、担当編集者が付いてデビューへの道が拓ける者もいれば、スカウトされて即、作品掲載の話になる場合もあると言います。

いりうわ
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出版社審査会で代アニを訪問する編集者はサンデー、マガジン、チャンピオンといった名だたる少年誌を抱える出版社です。

 

大学のマンガ学科と代アニのマンガ科の違い

繰り返しになりますが、マンガを描けるようになりたいだけならどこも大差ないため、学校を選ぶ必要はありません。

しかし、漫画家になりたいのであれば、熟慮しなければなりません。

もちろん、大学のマンガ学科でも漫画家になれる人はいますが、それよりも編集者やイラストレーター、または全く異なる他の職業などに落ち着いてしまう人が圧倒的に多いのです。

それは、大学のカリキュラムがそのように柔軟に組まれているからでもあります。

 

一方、代アニのマンガ科は漫画家になることが最大の目的であり、少なくともアシスタントやマンガ広告クリエイターが目指せるようカリキュラムが組まれています。

ただし、これは言い換えれば、基本的に漫画家になれなければ他の道はないということです。

結局のところ、大学のマンガ学科と代アニのマンガ科の決定的な違いは、入学して来る者にこの覚悟があるかないかです。

 

まとめ

  • 大学のマンガ学科と代アニのマンガ科とどちらを選択するかは重要な問題
  • 漫画家の夢に固執しないのであれば大学、漫画家以外は考えられないならば代アニのような専門校を選択するべき
  • 結局のところ、大学と代アニの決定的な違いは入学者に漫画家になる強い覚悟があるかどうか
いりうわ
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漫画家は他の職業と違って比較的年齢の制限を受けません。自分が納得するまで描き続けることができるなら、代アニのように卒業後もサポートが受けられる学校を選ぶのも大事です。

※ヒーローズ編集部との連携や、出版社審査会などの早期漫画家デビューへの道については、入学案内の「マンガ科」において説明されています。

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