代々木アニメーション学院(以下、代アニ)のゲーム総合科は、2020年4月に新設された13学科のうちのひとつです。
新設13学科については、これまでも各学科における別記事で触れてきましたが、評価を下すのにはもう少々時間がかかりそうです。
なぜなら、入学した一期生が二年間のカリキュラムを終え卒業してから、周囲の目に見える形で活躍するのを、もう少し待つ必要があるからです。
それは、ゲーム業界が盛況な昨今、かなり需要が見込まれそうな「ゲーム総合科」においても例外ではありません。
ただし、ゲーム総合科の評判を推し量るのは時間がかかるとしても、実際にカリキュラムが組まれ授業が行われている以上、それが今の世のニーズに即しているかを判断することはある程度可能です。
この記事では、同じゲーム学部のゲームプログラミング科と比較しながら、ゲーム総合科の授業が「ゲーム業界への活躍」という夢に果たして近づくことができるのか解説していきます。

ゲーム総合科は東京校・池袋校・大阪校・名古屋校・福岡校・金沢校の代アニ6校舎に設置されている学科です(2023年予定)。
※ゲーム総合科とゲームプログラミング科は入学案内「ゲーム学部」ページでご確認ください。
<ゲーム総合科の学費>
<1年次>
- 【入学金】200,000円
- 【年間授業料】693,000円
- 【施設設備費】429,000円
- 【教育充実費】220,000円
- 【教材費】55,000円
【学費合計】1,597,000円
<2年次>
- 【年間授業料】693,000円
- 【施設設備費】429,000円
- 【教育充実費】220,000円
- 【教材費】33,000円
【学費合計】1,375,000円
◆学費と学費サポートについては別記事で詳しく解説しています。
代アニのゲーム総合科の評判 ゲームプログラミング科との違いとは?
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率直に言うと、ゲーム総合科とゲームプログラミング科の違いはゲーム制作の専門性にあります。
ゲーム総合科はプランやデザインといったゲーム制作に必要な要素をまとめ上げて、制作を進行させていく舵取りと言う側面が強いのですが、ゲームプログラミング科はその名の通りプログラミング専門です。
ゲーム総合科は、ゲーム制作全体を指揮しますから、もちろんプログラミングの知識もある程度は学べます。
しかし、ゲーム構築の要であるプログラミングを徹底的に学びたいのなら、ゲームプログラミング科を目指すべきでしょう。
ゲーム総合科の実態
実は、ゲーム学部の新設が発表された当初は、ゲーム学部はゲームプログラミング科を含めて5つの学科で構成されていました。
最初、この5学科の中にゲーム総合科はなかったのです。
その後、ゲームプログラミング科だけ残され、残りの4学科はゲーム総合科に全て統合されたという経緯があります。
つまり、ゲーム総合科は新設されるはずだった4学科をひとつの学科で統一したものなのです。
- ゲームプランナー科
- ゲームクリエイター科
- ゲームキャラクターデザイン科
- ゲームビジネス科

もちろん、今後も入学希望者の増減次第でゲームプログラミング科のようにひとつの専門学科として開講されることもあります。
ゲームプランナー科
まず大事なのはアイディア、そして企画書や仕様書の作成が主な学習内容になっていますが、ゲーム制作の始まりから終わりまで、一貫して携わる重要なポジション、まとめ役。
プランナーとしての知識は、ゲーム総合科でも主要となっている学習内容です。
ゲームクリエイター科
プログラミングの幅広い知識を基に、ゲームクリエイターとしての素養を身に着ける学科と位置付けられていましたが、現ゲームプログラミング科がその役割を全て担っている為、残りの補足的なカリキュラムと共にゲーム総合科に統合されています。
ゲームキャラクターデザイン科
ゲームキャラクターをデザインする技術はデジタルツールの使用も含め、アニメーター科やイラスト科でも学習でき、現在は3DCGが主流となっているため、他学科とのカリキュラムと重複する部分も多かった為、ゲーム総合科に統合されています。
ゲームビジネス科
他の学科とは異なり、ゲーム開発というよりは開発されたゲームをいかにユーザーに届けるかを主眼とした、マーケティングやイベント運営の学習といった側面を持ちます。
ゲーム総合科では成果発表会という形でプレゼンの実力を発揮できる機会が設けられており、ゲームビズネス科の学習を引き継いでいます。

以上の4学科が文字通り総合された学科がゲーム総合科なのです。
ゲーム業界で活躍するためには
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ゲーム業界に就職して活躍していきたいと考えているなら、まずは、自分がゲームを作成したいのか、ゲーム業界に携わりたいだけなのかしっかり見極めておく必要があります。
ゲーム制作の知識を網羅的に学びたいのであればゲーム総合科です。
ただ実直にゲームを作りたい方は、ゲームプログラミング科を選択すべきでしょう。
ゲーム総合科でもプログラミングは学べるのですが、あくまで基礎的な知識の習得と認識しておくべきです。
具体的には、基本的なゲームエンジンと言われるUnity(ユニティ)の習得になりますが、本格的にゲームプログラミングを実践していく為には、Unity(ユニティ)だけでは足りないという方もいます。
ゲームプログラミング科で学んでも「それだけでは業界で活躍していくにはまだ足りない」というのが現実のようです。
とはいえ、何も知識がない方がイチから学びたいというのであれば、学習環境としては申し分ないというのも正直なところです。
特に「Unity(ユニティ)なんて初めて聞いた」と言う方は丁寧に教えてもらうこともできるでしょう。
まとめ
- ゲーム総合科とゲームプログラミング科の主な違いはその専門性にある
- ゲーム制作の知識を網羅的に学びたいならゲーム総合科
- プログラミングの知識を専門的に学びたいならゲームプログラミング科
- ただし、ゲーム業界で活躍していきたいのなら、決められた学習内容だけでは足りないという人もいる
- ゲーム制作について基礎から学びたい人には適している
※ゲーム総合科とゲームプログラミング科における最新機材と開発環境等や、オープンキャンパスのUnity(ユニティ)体験などは、入学案内でご確認ください。
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