なぜ代アニの声優タレント科の生徒はセクハラ被害の心配をするのか？

声優に限らず、あらゆるエンタメ業界において、セクハラ、枕営業、女性問題など業界の負の側面は昔から多く語られてきました。

これに関しては、ただの噂であったりネット上のガセネタであったりすることもしばしばですが、実際に被害を受けた女性が声をあげるなどして信ぴょう性が高い場合もあります。

例えば、かつてあるエンタメ会社の代表が80人ほど愛人をかこったり不倫騒動を起したりして週刊誌でたたかれた話は有名です。

このような噂は、業界の一部の人間だけに限った話でもない為「声優の世界は枕営業が横行している」「セクハラは当たり前」などといった話がどこからともなく聞こえてくるのです。

このことは、代々木アニメーション学院(以下、代アニ)の声優タレント科においても例外ではなく、声優を志す者が代アニの入学を躊躇する一因となってきました。

とはいえ、現状を見れば言うまでもなく代アニはセクハラ等が問題になっているような学校ではありません。

それでも、声優タレント科を志望する人の中には「セクハラとかないのかな」と心配する人が後を絶たないのです。

理由は2つあります。

ひとつは声優業界のイメージを大手の代アニにも投影してしまうから、そしてもうひとつはかつて代アニの講師を務めておられた方のインパクトが強かったからです。

その講師とは、三ツ矢雄二先生のことです。

以下、詳しく解説していきます。

※現在の代アニの講師陣は2024年入学案内に詳しく掲載されています。中でも声優タレント科の浅田葉子先生は、三ツ矢雄二先生の講義を代アニで受け、後に水樹奈々さんや田村ゆかりさんを教えたことがある豪華講師です。

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三ツ矢氏は、声優、俳優、音響監督といった顔を持ち、劇団の立ち上げや声優育成の後進指導にも尽力し、2011年頃からはバラエティー番組にも多く出演されるようになりました。

いりうわ

声優としての代表作は「タッチ」の上杉達也、「キテレツ大百科」のトンガリといった誰もが知る有名なものばかりです。

1980年代、三ツ矢氏は代アニの講師を務めていた時期がありました。

代アニ出身の声優である浅田葉子さんによれば、1987年に開講した代アニ大阪校の第一期生を週に1回くらいのペースで教えに来ていたといいます。

教え方は非常に厳しいと評判でした。

ただもうひとつ、密かに代アニ生たちから学校内で噂されていたのは、三ツ矢氏のセクシャリティに関してのものでした。

元々、声優として演じるのもいわゆる「おねえキャラ」だったり、男性でありながらヒロインの祖母を演じてきたこともあり、三ツ矢氏は「実際どうなの？」と思われる場面は多かったのです。

当時、三ツ矢氏から指導を受けていた代アニ生も「そういった疑惑はあった」とコメントしているものを今でも多く見かけます。

代アニの講師ではなくなった後、三ツ矢氏はそれまで「グレーゾーン」だと答えていたのを、あるTV番組において「ゲイかストレートかと言われればゲイ」であると告白し、大きな話題となりました。

三ツ矢氏のゲイ告白からほどなくして「かつての代アニ生」を名乗るものから「そういえば、こんなことがあった・・・」というSNS上のコメントを急激に見かけるようになりました。

例えば、以下のような真偽不明なコメントが溢れました。

いりうわ

三ツ矢氏の当時の代アニ声優タレント科での肩書は【特別招聘主任講師】。「声優は実際の舞台に通用する位の演技力が必要」だとして、演技指導に対する熱の入れようはすごいものでした。

当時の演技指導は、実際に代アニ生と非常に近い距離だったらしく、三ツ矢氏の告白があってから、当時の演技指導とセクハラを結び付けるコメントがネット上で堰を切ったように加速していきました。

また、現在の代アニとも深い繋がりがあるネルケプランニング関係のプロダクションに、かつての教え子を斡旋した事実もあり、この行いが「枕営業か？」と揶揄されたことも、あらぬ疑惑を助長させる一因ともなりました。

まとめ

※もちろん「今の代アニなら全く心配はない」と断言はできません。2024年入学案内に掲載されている卒業生「座談会」および在校生「生の声」を参考に、ご自分でご判断下さい。

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