代アニのYouTuber科は、2020年4月度から新たに開講した13学科のうちの一つです。
時代の流れに沿った形で新設されたはずのYouTuber科でしたが、開講前から「高い学費を払ってまで行く意味があるのか」などと否定的な意見が目立っていました。
しかも、こういったネガティブなコメントの大半は、有名無名に関わらず現役YouTuberがアップした動画でもあったため、一定の説得力を持って世間一般にも漏れ伝わっていったのです。
このような経緯を経て、代アニYouTuber科の評判は「やばい」「無駄」という意見で次第に占められていきました。
しかし、すでに開講から1年を過ぎた今、果たして本当にYouTuber科は「やばくて無駄」なのでしょうか。
この記事では、代アニYouTuber科の実態を詳しく解説していきます。
- 代アニのYouTuber科に入学を検討している
- 代アニでYouTuberになれるのか不安
- 卒業後は仕事に就けるのか心配
YouTuber科は福岡、札幌、広島を除いた7校舎に設置されている学科です(2022年8月現在)。
※代々木アニメーション学院YouTuber科は2023年入学案内「エンタメ学部YouTuber科」に「VIVE Pro Eye」などの専用設備や機器と共に詳しく掲載されています。
<YouTuber科の学費>
<1年次>
- 【入学金】200,000円
- 【年間授業料】693,000円
- 【施設設備費】385,000円
- 【教育充実費】220,000円
- 【教材費】55,000円
【学費合計】1,553,000円
<2年次>
- 【年間授業料】693,000円
- 【施設設備費】385,000円
- 【教育充実費】220,000円
- 【教材費】33,000円
【学費合計】1,331,000円
◆学費と学費サポートについては別記事で詳しく解説しています。
代アニYouTuber科の評判 なぜ「やばい」「無駄」なのか?
YouTubeをわざわざ学校で教える必要がないと言う人は、主に4つの理由を根拠にあげています。
- 熟練の技術は必要としない
- 変化が激しいYouTubeの世界
- 卒業後が見えない
- 誰が講師なのかわからない
熟練の技術は必要としない
YouTuber科! こんな感じで3Dキャラに声を吹き込み、動かして魅力的な動画を作っていきます🎵#YOANI #なんば
詳細はこちらhttps://t.co/JgJAhPR4ND ※ #代アニ 感染防止対策を万全に行っての開催となります ※予告なく変更・中止する恐れがございますhttps://t.co/vXniCHJYkE pic.twitter.com/Hz0lOsyiDH — 代々木アニメーション学院大阪校/なんば校 (@YAG_osaka) May 26, 2021
言われてみれば、確かにYouTubeを始めるために何か難しい技術を習得する必要はなく、スマホひとつあれば小学生でも動画投稿できるのが実情です。
それを学費を払って2年間習うと聞けば、第一線で成功している現役YouTuberからしてみれば、無駄なことのように思えるでしょう。
技術の実態
ただし、簡単なのはあくまで個人がYouTubeを使って動画投稿する過程であって、収益化できるビジネスとして運営していく方法とは少し違います。
趣味としてではなく、仕事としてYouTubeを学びたい人は、技術と言うと大げさですが、正しい基礎知識を最初に身に着けることは重要になってきます。
動画投稿から収益化までのノウハウがある程度身についている人にとっては確かに物足りない感はあります。
変化が激しいYouTubeの世界
YouTuber体験をチラ見せ😘 動画ナレーションは声優科の生徒です🎙️✨
イベント情報はこちらから▼https://t.co/w891E9HUEO#YOANI #代アニ #YouTuber #声優 pic.twitter.com/PcqnH8JJ4F — 代々木アニメーション学院大阪校/なんば校 (@YAG_osaka) April 21, 2021
YouTubeは変化が激しく、広告収入の規制やタレントの参入などで、しばしば「昔と比べて稼げなくなった」とも言われます。
単なる規制強化やシステムの変更ならまだ良いのですが、極端な話、Googleの決定次第でいつ終わったとしてもおかしくない世界です。
つまり、明日どうなるかわからないYouTubeを2年もかけて学ぶのはリスクが大きいというわけです。
変化するYouTubeの実態
仮にYouTubeがなくなってしまったら、自分はどうするか普段から考えておくことは必要です。
ブログやSNSなど別の収益の道を確保しておいたり、YouTuberではなく動画編集者として報酬をもらったり色々とリスク分散しておくことも大事です。
さすがに、代アニYouTuber科がそこまで教えてくれることはないでしょう。
しかし、10年以上前から「オワコン」と言われ続けているブログビジネスのように、稼げる道がとざされることなく、YouTuber志望者が今もって増え続けているのも確かです。
実際YouTuber志望者は多く、2021年になってもYouTuberを育成する大きなアカデミーが新規開校しています。
卒業後が見えない
YouTubeのノウハウは十分でも、いわゆる底辺YouTuberと揶揄される再生数が伸びない運営者もいます。
せっかく2年間YouTubeを学んでも生活していくことができなかった場合、学んだことを活かせる仕事にすぐ就けるとも限りません。
YouTuberとして万一成功できなかったら「その後どうするか」という問題も深刻です。
卒業後の実態
代アニYouTuber科の第1期生はまだ卒業していない為、今まさに注目すべき時期を迎えつつあるのです。
つまり、YouTuberとして有名になる生徒が誕生するのか、逆に誰もYouTuberにはなれず「やはり無駄だった」と言われてしまうかの分岐点というわけです。
ちなみに、YouTuberになるのに代アニの卒業をわざわざ待つ必要はありません。
YouTubeを細かく探してみると、学んできたことを徐々に表に出し始めている生徒もいることが散見されます。
◆代アニV-tuberコースの生徒のテスト配信です。素人目には人気V-tuberとなんら遜色ないように見えます。
誰が講師なのかわからない
YouTubeを始めるための基礎は学べたとしても、登録者数や再生数を増やしていくための実践的なノウハウを誰が教えてくれるのか、という問題が残ります。
ただ、YouTuberの中でも講師になれるほどコンスタントに稼げている人は限られてきます。
それでも、最低限結果を出している現役YouTuberが講師にいなければ、やはり「無駄」と思う人はいなくならないでしょう。
代アニYouTuber科講師の実態
この点に関して言うと、代アニが実績ある現役YouTuberを講師に迎えたと言う話はまだ聞きません。
他の学科は、目玉となる特別講師がいれば必ず前面に推しだして案内している所を見ると、YouTuber科にはカリスマ性のある講師はまだいないと考えるべきです。
もっとも、新設学科という事を考慮すれば、明日にでも有名な現役YouTuberが特別講師に迎えられてもおかしくはありません。
◆全日制でYouTubeを教わる時間や費用に余裕がなければ【週一コース】を検討してみてはどうでしょうか
まとめ
- 代アニYouTuber科は新設当初から「やばい」「無駄」と言われていた
- 技術習得のために学校に行く必要はないが正しい基礎知識は必要
- YouTubeは日々変化する世界だがYouTuber志望者は減らない
- 卒業後は必ずしもYouTuberとして成功できるわけではないのでまずは一期生の動向を知るべき
- 講師に現役YouTuberがいるか不明だがもしいれば代アニは大々的に知らせるはず
代アニのYouTuber科はV-tuberの育成に主眼を置いています。あるいはゲーム実況や動画編集の道にも進めるよう柔軟なカリキュラムを組んでいます。今後は目玉となる講師が現れるのか、一期生の成功はあるのかに注目しましょう。
※代々木アニメーション学院YouTuber科の講師は2023年入学案内の「豪華講師陣が徹底指導」の欄で、二人だけお名前が紹介されています。
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