eスポーツの競技人口は日本以外の国で1億人を超え、現在、オリンピックの正式競技として採用できるかどうか検討されています。
それに伴い、競技をわかりやすく伝えるゲームキャスターの存在にも注目が集まるようになりました。
代々木アニメーション学院(以下、代アニ)はこのような時代の流れを読み、ゲームキャスターを育成できる学科eスポーツ実況科を設立しました。
しかし、eスポーツの知名度が上がるにつれ注目されはじめたゲームキャスターでしたが「果たしてゲームキャスターになれたとして生活していけるのか」という疑問を抱く人は多かったのです。
世界中で競技人口が増えている以上、実況するゲームキャスターの需要も今後伸び続けるはずですが、繰り返し呼んでもらうためには実力を認められる必要があります。
また、収入についても雇用形態によってかなり差が出ます。
率直に言えば、ゲーム会社やイベント会社にキャスターとして就職した場合、年収は380万円前後と言われており、最初は一般的な会社員と何ら変わらないレベルです。
トップのプロゲーマーなら2000万円の賞金を一気に稼げるeスポーツの世界からしてみれば、かなり見劣りしてしまいます。
つまり、ゲームキャスターもプレイヤー同様、トップにならなければ求人も年収も増えない世界なのです。
それでも、代アニのeスポーツ実況科に入学してゲームキャスターを目指していく道はあるのでしょうか。
この記事では、eスポーツ実況科の評判と実態について詳しく解説していきます。
- 代アニのeスポーツ実況科に入学を考えている
- eスポーツ実況科で目指せる仕事を知りたい
- ゲームやYouTube配信に興味がある
- 司会進行が得意である
eスポーツ実況科はなんばを除く9校舎に設置されていましたが(2021年)、2023年入学案内からはなくなっています。カリキュラムはYouTuber科に引き継がれているようです。
※2024年入学案内でのご確認をお願い致します。
代アニeスポーツ実況科の評判 なぜ「年収も求人も少ない」のか?
eスポーツ実況科を検討している人にとって最大の関心事は「卒業したら仕事はあるのか」これひとつです。
eスポーツ実況科卒業後
eスポーツ実況のノウハウを身に着けてからは、キャスターとして使ってもらえる機会を自ら掴みにいかなくてはなりません。
才能が認められて認知度が高まるまではその繰り返しであり、収入も上がらない日々が続くことになります。
ゲームキャスター自体の需要は決して少なくないのですが、個人の実績や企業とのつながりなどで、どうしても同じキャスターがオファーされることが多いようです。
- オーディションを受ける
- 会社に就職する
- フリーランスで活動する
- YouTubeゲーム配信者になる
オーディションを受ける
【お知らせ】
本日5/31(金)から本格スマホeスポーツ「Shadowverse」の eスポーツキャスターオーディションを開催致します。合格者は専属キャスターとして、eスポーツイベントへの出演が可能になります。詳細はサイトをご確認ください。皆さまのご応募お待ちしております!https://t.co/56XFZ3aUUX— 株式会社GameWith (@GameWith_inc) May 31, 2019
上記は、過去にeスポーツの専属キャスターオーディションの告知がツイートされたものです(現在終了しています)。
ゲームキャスター志望でもなければ、普段なかなか気が付きませんが、こういったオーディションは比較的よく開催されています。
卒業後は、まず何か別の仕事をしながらでもオーディションを受け続けて、機会を得るという方法があります。
会社に就職する
eスポーツの大会を積極的に主催しているようなゲーム会社かイベント会社に就職するのは、もっともポピュラーな進路です。
社内でeスポーツの仕事に携わりながら、ゆくゆくはゲームキャスターを任せてもらえるように努力する道もあります。
フリーランスで活動する
【テーマは「ゲーム業界の今/これから」】
「ワタナベNオンラインハイスクール」は、日本初のeスポーツアナウンサー平岩康佑(@kouhiraiwa777)氏による特別講義を2021年10月5日(火)16時30分~より開催する。事前申込必須で、参加費は無料。 #eSportsWorld https://t.co/hkYGfRfSFG
— eSports World編集局 (@eSportsWorld_) October 1, 2021
朝日放送テレビのアナウンサーからeスポーツキャスターへと転身した平岩康佑(こうすけ)氏は有名です。
平岩氏は都内にeスポーツキャスターに特化した事務所「株式会社ODYSSEY」を設立し、eスポーツキャスターの育成も行っています。
しかし、平岩氏はアナウンサーとしての知名度や、培ってきた高いスキルがあったからこそeスポーツキャスターとしても成功していますが、代アニ卒業生がいきなり目指せるものではありません。
時間はかかるかもしれませんが、徐々に実力と認知を高めていった後、フリーになって収入も増やしていくのが王道です。
YouTubeゲーム配信者になる
本決定戦のエントリー開始について、https://t.co/K0drAlohMLさまに取り上げていただきました🙌✨
群馬県が主催する「全日本eスポーツ実況王決定戦」のエントリーがスタート。10月22日まで https://t.co/JJjPKpy7eB @4GamerNewsより
— 全日本eスポーツ実況王決定戦 (@jikkyo_oh) October 2, 2021
実は狭き門であるゲームキャスターとは別に、ストリーマーいわゆるゲーム配信の実況を密かに志す生徒も多いのです。
eスポーツキャスターとストリーマーは厳密に言えば別物ですが、非常に相性が良いのです。
現にeスポーツ実況科の2年次カリキュラムには、配信スキルと動画編集の授業が組み込まれていますが、これは要するにYouTube配信のためのノウハウです。
自分の実況スキルを知ってもらう方法としては、こういったゲーム実況の動画配信や「実況王決定戦」などのイベントでアピールするしかないのです。
仮に業界から声がかからなくても、うまく登録者数や再生数が伸びていけば動画配信だけで稼いでいける道もあります。
◆代アニのYouTube科については別記事で詳しく解説しています
まとめ
- eスポーツキャスターはプレイヤー同様トップクラスになって初めて仕事も年収も安定する
- eスポーツ実況科の卒業後はキャスターを目指しながら取るべき行動が4つある
- ゲーム実況をYouTube配信する方法はeスポーツキャスターと相性が良い
代アニeスポーツ実況科の評判は、今後の「卒業生の進路」によって判断されていくことになります。学科の実態はキャスターを目指すまで一定の道筋が示されており、自分が選んだ方法でチャンスを掴めるようになっています。
※2023年からeスポーツ実況科はなくなっています。
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